【太陽光発電投資は赤字!?】短期・長期の考え方と赤字を防ぐ取り組み方をご紹介

コッキー

著者 コッキー

太陽光発電所6基・不動産2戸のほったらかし投資を実践。
本業+副業収益・年2400万。家族構成は、妻・長女・長男の4人世帯で子育て真っ最中の40代です。
ブログ:https://www.kokeey.work/

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「太陽光発電投資って興味があるけど、実際に儲かるの?」
「取り組んでみたら赤字にならないか?」
いろいろと心配に思う方は少なくないはずです。


実際に、私が太陽光発電の最初の1歩を踏み出す際、シュミレーションを繰り返しては何度も後退りしたものです。


今となっては、表面利回り10%台の時にもっといっとけばよかったなと、少々後悔があります。 それは、表面利回り9%台の太陽光発電所が、今現在、飛ぶように売れている現実があるからです。


これまで取り組んできた方であれは躊躇してしまう利回りですが、見方を変えると実物資産であることや、FIT期間の20年間は安定した収益が確保できるメリットの方が上回るのでしょう。


今回は「太陽光発電投資の収支は赤字なのか?」長期的視点と短期的視点から、実際の計算をもとに解説していきたいと思います。

1.太陽光発電投資に取り組む心構え

太陽光発電投資に取り組むために結論から申し伝えると、現在の太陽光発電投資の環境下では、フルローンで取り組む場合、単年度のキャッシュフローは赤字となるということです。

ここの重要なポイントは2点です。

①単年度のキャッシュフローは赤字
②20年間のキャッシュフローは黒字

以上の2点はどういうことか。また、どうすれば短期的にも赤字を回避し、黒字の安心経営が出来るのか?実例をもとに示していきたいと思います。

2.太陽光発電投資における実質利回りのおさらい

太陽光発電投資を考える際に、大切な事のひとつとして、表面と実質を含む利回りがあげられます。

現在の一般的な表面利回りは9%程度ですが、
表面利回り9%の場合の実質利回りは、7%程度となってきます。そのことに関して、以前コラムで書いてますので、気になる方は以下の関連記事を参考にしてください。

関連記事:太陽光発電投資の回収期間は?必要経費も投資家がわかりやすく解説

この時の前提条件としては、

物件価格:1850万円
想定売電額:166万円
表面利回り:9%
金利:2.2%
融資期間:15年
立地:市街化調整区域・ハザード区域外

としています。

ここで、まずフルローンで借りた場合の返済額を計算していきます。

①返済額の計算

個人的に、どんなローンでも、計算の際に活用しているのが、ローン計算ドットコム です。

f:id:kokeey:20220217214249p:plain

こちらのサイトで、前提条件のとおり入力し計算すると、結果は以下のとおりとなります。

借入金額:1,850万円
金利:2.200%
借入期間:15年 (180回払)
返済総額:21,736,790円
支払利息総額:3,236,790円

月額返済額:120,760円
年間返済額(月額返済額×12):1,449,120

つまり、借入額1,850万円の場合、年間145万円が返済にまわることになります。想定売電額(収益)から返済費用を引く限りでは166万-145万=21万円と、わずかばかりは残りますね。

しかしながら、これはまだ経費を引いていない状態であることに注意が必要です。

②必要経費の計算

太陽光発電に必要経費には、以下のものがあげられます。

〇太陽光発電に必要な9つの経費

  1. 太陽光発電所のメンテナンス費用(12万程度)
  2. 太陽光発電所の草刈り等管理費(1.に含む)
  3. パワーコンディショナー交換費用もしくは保険延長代(今回は除外)
  4. 償却資産税(加重平均で10万程度)
  5. 自然災害や売電補償などの保険費用(5万円程度)
  6. ローン金利(年間12万円程度)
  7. 土地の固定資産税(3万円程度)
  8. パワーコンディショナーの電気代(従量電灯契約で0.1万円)
  9. 遠隔監視通信料(0.4万円)

となります。

関連記事:太陽光発電投資の回収期間は?必要経費も投資家がわかりやすく解説

そして、9つの経費を年間売電収入から経費全体を引いていくと・・・

166万円-①(12万)-②(①に含む)―③(検討から除外)-④(10万)-⑤(5万)-⑥ローン+返済額(145万円)-⑦(3万円)-⑧(0.1万円)-⑨(0.4万円)=-9万円となってしまいます。

このほかに、税理士に確定申告を頼まれる場合は、税理士報酬も必要です。

関連記事:【税理士利用のすすめ】税務の負担を減らし副業を軌道にのせよう

・・・と、ここまでのキャッシュフロー計算の結果を見ると、投資すべきではないと感じてしまうかもしれません。では、なぜ多くの人が投資をするのか?解説していきたいと思います。

3.短期的・長期的な目線から赤字かどうかを確認

太陽光発電投資は、空家の無い不動産投資のようなもので、一度収益を稼ぎ始めると、収益にほぼ変化がありません。つまり収益が安定しているのが特徴であり大きなメリットです。

その特徴を活かして「短期的・長期的な目線から赤字の確認」をするため、前提条件として、フルローンの計算で進めていきます。

関連記事:【騙される!?】太陽光発電投資は儲からない?購入時に注意すべきポイントを大公開

フルローンで取り組むメリットは、自己資金を使わず、他人のお金を活用し、お金が働いて利益を生み出してくれることです。

①短期的な目線から赤字かどうかの確認

太陽光発電だけのキャッシュフロー計算ではマイナスですが、実は、太陽光発電投資には、短期的入ってくる大きな収入と短期的な経費削減のテクニックがあります。

まず、大きな収入となるのが、消費税の課税対象事業者になることで可能になる「消費税の還付」です。これは、支払った消費税の額よりも入ってきた消費税が小さい事で還付が受けられるのです。

消費税の還付は、2000万円の物件であれば180万円ほど戻るイメージで、1850万円であれば、160万円程度還付が受けられることになります。

また、先端設備等導入計画の認定が受けられる地域であれば、償却資産税が3年間減免されます。

この2つを組み合わせると、160万円の消費税の還付と初期の償却資産税年間20万円×3年を足すと、220万円のメリットがあることになります。

そうすると、220万円÷15年=14.6万円となり、-9万円を相殺し、何とか5.6万円の黒字に代わります(3年後消費税の非課税事業者または簡易課税事業者に戻るのが前提)。

②長期的な目線から赤字かどうかの確認

長期的に考えると、減価償却費や金利負担が減っていくなど、徐々に経費負担は減っていきます。

それに加えて、16年目以降はローン返済が無くなるため、返済額145万円がまるまる残る計算になります。

20年間のスパンでキャッシュフローを考えると、仮に15年目までトントンだったとしても、145万円×5年分=725万円程度は利益となるのです。

自己資金がなかったとしても、お金が借りられれば、レバレッジの恩恵を受けて、20年間の中で725万円のメリットを生み出すことができれば十分ですよね。

結果、長期的な目線で見ていけば、赤字になることはまずないということがわかりますし、自己資金なしで約700万円の利益が得られるなら十分すぎるのではないでしょうか。

ここまでは、ざっくりとした計算で進めてきましたが、詳細に検討する場合は、販売業者さんが作成してくれるシュミレーションを見る事で確認できます。

詳細な計算では、減価償却費が年々減少し18年目からは0円となることや、11年目以降は廃棄費用の積立が始まることなどを計算に入れていきましょう。

併せて注意したいことは、消費税の課税事業者を選択した場合、還付受けたあと2年間は消費税を納めなければならない事と、2023年10月からはインボイス制度が始まることです。

想定外の支出に対応するためにも,余裕をもった事業を進めたいですね。

4.太陽光発電投資で赤字を防ぐ対策

太陽光発電投資で赤字を防ぐためには、できる限り、取り組み可能な対策をとりたいところです。
ここでは、短期的な赤字を防ぐ4つの取り組みを整理していきます。

赤字を防ぐ4つの取り組み

  1. 頭金を入れる
  2. 先端設備等導入計画の認定を受ける
  3. 金利負担を軽減する
  4. 自主メンテナンスをする

以上の4つを解説していきます。

①頭金を入れる

融資を受ける際に、金融機関から求められる可能性が高いのが、「頭金をいくら入れられるか?」ということです。

投資家は、手元のキャッシュを多く残しておきたいところですが、金融機関は計算上の単年度の赤字を許してくれません。

ただ、トータル的な金利負担も減るので、頭金は入れられるなら入れた方が良いと考えます。

1850万円の物件で年間売電収益が166万円であれば、200万円の頭金を入れる事で、ローン費用が1650万円になり、ローン費用に対する表面利回りは10%に改善します。

その際の年間返済額は129万円ですので、経費を差し引いた初年度キャッシュフローは約21万円となります。

もう少し余裕を見て300万円ぐらい入れられると、ローン費用に対する表面利回りが10.7%まで改善するので、枕を高くして眠れそうです。

②先端設備等導入計画の認定を受ける

こちらは、市町村ごとに策定されている導入促進基本計画に基づき、対象となる事業の先端設備について、認定を受けることによって償却資産税が3年間1/2から0に減免されるものです。

直近で私が購入した3つの物件は、全てこの制度の適用を受けています。
1つの太陽光発電所で60万円近くの節税になるので、効果は大きいです。3つ所有すれば180万円ですよ。

この先端設備導入計画の認定は、太陽光発電の認定を受けられない市町村も増えて来ていますので、購入前に事前に調べておくことが重要です。

③金利負担を軽減する

太陽光発電を購入する際に、多く利用されるのが信販ローンです。必要も書類も少なく、融資判断が早いので非常に重宝する融資です。

金利が高くもなく低くもない2.5%前後です。ここをなんとか低く抑えられれば、赤字を回避できる可能性が高まる分けです。

そのための唯一の方法は、日本政策金融公庫で特別利率の適用を受けることです。その時によって優遇制度が違うので、一番金利が安くなる方法を公庫に相談してみることをオススメします。その時の一番良い方法をアドバイスしてくれるはずです。

金利が信販ローンより2%安くなれば、年間30万から40万円の支出が変わりますので積極的に取り組みましょう。

④自主メンテナンスをする

太陽光発電投資の一番の大敵は雑草との戦いです。
ほっておけば、太陽光を遮るだけでなく、パネルを突き破ることだってあります。

長期に渡って、安心して太陽光発電を維持していくためには、草刈りなどのメンテナンスは必須です。ただ、草刈りから定期点検などを含めたメンテナンスを行う場合、費用は12万円から35万円ほど必要となります。

自宅から近い太陽光発電で、自主管理が可能であれば、自分で草刈りや目視点検を行い経費を削減することができます。

複数持つと副業で自主管理は厳しいのですが、1基程度であれば、メンテナンスガイドブックなども無料で提供されていますので、ご自身で管理することも可能です。

関連記事:【 お役立ち 】太陽光発電の無料のガイドブックをもらおう❗

まず、一度メンテナンスガイドブックなどを読んでみることをオススメします。

5.出口を急ぐ作戦もあり

最近の中古市場を見ると、太陽光発電のリセールバリューが上昇していることがはっきりとわかります。

築浅の太陽光(残FIT期間が長いもの)であれば、購入価格と同じか、物件によっては購入価格より高く売れる可能性もありるのです。

太陽光発電投資が始まった頃は、不動産投資と違って出口戦略が取れないという都市伝説があったのですが、現在の状況はそんなことはなく、しっかりと売買できる環境が整ってきました。

たいていの太陽光発電は、ローン残価より高く売れることは間違いないので、次の投資を考えている人にとっては、数百万のキャッシュを手に入れられるチャンス到来です。

6.まとめ

今回は、太陽光発電投資の収支は赤字なのか!?また、短期・長期の目線から赤字を防ぐ取り組み方をご紹介いたしました。

自己資金を使わ無くても、レバレッジ効果で720万円の利益を得られる投資は他には無く、太陽光発電投資だけの特徴です。

何の手立てもせず投資に取り組めば、利回り9%程度の物件だと短期的な赤字は免れませんが、「消費税の還付」や「償却資産税の減免」を活用したり、少しでも金利負担を減らすために、頭金を多く入れることで、赤字も改善します。

また、汗水垂らして、自主管理するのも一つの方法ですし、最終的に手に負えないとなれば、出口戦略として売却も可能なので安心です。

そのためには、少しでも良い物件を手にれる必要があります。

太陽光発電を購入してみたいと思っている方は、相談・販売・施工完了まで寄り添ってくれる、スマエネに相談してみることをオススメいたします。
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まずは、最初の1歩を踏み出しましょう!!

では。

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