2019.08.17 Aug
更新日時:2019.11.23 Sat
太陽光発電を始めるとき注意すべき「営業トークの罠」
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太陽光発電は、投資方法として優れているものの、安易な言葉に惑わされて内容を知らないまま投資するのは危険です。そのため「太陽光発電は必ず儲かります!」といって、強引に太陽光発電を勧めてくる営業マンには気を付けましょう。
訪問や電話での営業トークが必ず嘘や詐欺とは限りませんが、中には悪質な業者も実際にあるので注意する必要があります。
今回は、太陽光発電を始めるときに注意すべき「営業トーク」について解説します。
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目次
1.太陽光発電の訪問・電話営業は多いのか
あまり高額でない商品であれば、タイミングによっては話を聞いて購入することもあるでしょう。しかし、太陽光発電は基本的に多額な資金がかかる投資です。
安価なものでも数百万の資金がかかる太陽光発電ですが、そもそもそんな高価なものを訪問や電話で営業するものなのでしょうか?
(1)現在設置済の約半分は訪問・電話営業がきっかけ
国内では、太陽光発電は2011年の東北大震災以降に急激に普及拡大していきました。2018年の経済産業省の調査を参照すれば分かるように、全導入量は凄まじい勢いで右肩上がりを見せています。
出所:経済産業省/環境エネルギー庁「太陽光発電の環境影響評価に係る検討状況について」
このように、急激に普及が進んでいる太陽光発電ですが、実は訪問や電話の営業がきっかけとなったケースは非常に多いのです。
環境省が行った、太陽光発電に関する消費者向けアンケートの集計結果を参考にしてみましょう。
出所:環境省「太陽光発電に関する 国内消費者向けアンケート 調査票・集計結果」
アンケート結果 | |
国や自治体の支援制度に興味があった | 72.4% |
ハウスメーカーや工務店からの営業 | 43.8% |
広告・宣伝を見て | 38.1% |
以上のような結果がでており、営業がきっかけだったという方は全体の約半分近くを占めています。さらに、国や自治体の支援制度に興味があったと答えた人の中には、おそらく営業によってそのことを知った人も多いと推測できるでしょう。
そのような視点で見れば、大半の人が営業に促されて設置したといえるかもしれません。
①太陽光発電の代表的なメーカー
国内の太陽光発電の代表的なメーカーは、シャープ、京セラ、パナソニック、東芝などがあり、全国に各支店を構えています。
さらにメーカーごとに多数の代理店、施工業者も存在しており、訪問や電話によって頻繁に太陽光発電の営業があったとしても、全く不思議ではない状況なのです。
②太陽光発電の営業とは
太陽光発電は実際に日照時間によって売電量が左右されるため、それぞれの土地・住宅・光熱費の利用状況などによって向き・不向きがあります。仮に本人が設置したいと思っても、あまりお勧めできない場合があります。
大抵の良識ある営業は、すべての人にとってメリットばかりがあるわけでないことを認識していますので、万人へ強引に勧めることはありません。なぜなら、メリットのない方に勧めてしまい、後でトラブルになっては会社の信用にかかわるからです。
(2)実際に悪質な営業活動をする太陽光発電業者もある
しかし、中には相手の状況を全く考慮せずに、太陽光発電を販売しようとする悪質な業者もありますので注意しなければなりません。悪質な業者とは、消費者に嘘をついてお金を騙し取る業者のことです。正直なところ、太陽光発電がその人にとってメリットがあるかどうかなど関係ないのです。
前述したように、太陽光発電は近年急激に普及が進んでいます。太陽光発電の普及拡大が進むにつれ、その流れに乗じて安易に稼ごうという悪質な業者も出現し始めました。
悪質な業者の種類 |
適正価格よりも高額な費用を請求する |
事業内容が分かっていない高齢者等に販売する |
実体のない太陽光発電設備への投資を勧める(詐欺案件) |
これらの手法によって、消費者からお金を騙し取ります。
関連記事:【警告】権利売買に騙されるな!実際にあった太陽光発電の詐欺事例を解説
(3)悪意はなくとも問題のある営業マンもいる
また、悪質業者ではないのですが、大手メーカーや代理店・施工業者であっても個人的に問題のある営業マンもいます。
営業マンの多くは、それぞれ販売ノルマを抱えています。そんな中、太陽光発電が販売できるかどうかは営業マンの死活問題となるのです。
本来なら、太陽光発電でメリットが期待できない人に設置を勧めることはしません。しかし、販売業績を上げたいばかりに、太陽光発電で利益が見込めない相手に大げさにメリットだけを伝え、導入を勧める営業マンもいるのです。
2.太陽光発電の仕組みと施工までの流れ
信用できない営業マンがいることは否定できませんが、太陽光発電で大きなメリットが期待できることは事実です。「結局高い設備を売りつけたいのだろう」「太陽光をつけても損する」と決めつける方もいるようですが、これは間違いだといえます。
太陽光発電は自家発電機器、自然エネルギーを活用する方法として非常に画期的な設備であり、そこから受ける恩恵は計り知れないほど大きいといえます。実際に一般住宅でも太陽光発電を導入して、副収入を得ている方は多く、本格的な太陽光発電設備にて事業を成功させている方も増えています。
ですから、一概に営業トークのすべてを否定することはできません。悪質な業者や成績重視の営業マンの営業トークに騙されないためには、太陽光発電の仕組みと施工までの流れを理解しておくことが大切です。
ここでは、太陽光発電の仕組みと施工までの流れを解説していきます。
(1)太陽光発電の仕組み
まず、太陽光発電とはどのような仕組みになっているのか、さらにメリット・デメリットを理解しておけば、自身でも向き不向きを判断ができます。
①太陽光発電で電気を作る仕組み
太陽光発電とは、その名称通りに太陽の光で電気をつくる設備で、自家発電装置のようなものです。
原則として、日当たりのよい場所が確保できることが最低条件となります。日照時間が長くなるほど発電量が多くなる仕組みです。つまり、太陽光発電は日当たりがよいかどうかに大きく左右されます。
(2)太陽光発電の売電の仕組み
次に太陽光発電において、理解しておきたいことは売電の仕組みです。売電とは、国が定めたFIT制度に基づき、電力会社に電気を買い取ってもらえる制度のことです。エネルギー資源の少ない日本において、自然エネルギーである太陽光発電は強く推奨されているのです。
10kW以上の場合は20年間、10kW以下の場合は10年間の契約期間にて一定の金額で売電できることが保証されています。
(3)太陽光発電のメリット・デメリット
太陽光発電では、主に発電と売電の2つの仕組みによってメリットが生じています。ここで太陽光発電のメリットとデメリットを見ておきましょう。
メリット | デメリット |
FIT制度により安定収入を得られる | 多額の初期費用を要する |
融資を利用して大きく投資できる | 定期的なメンテナンスが必要 |
再エネ普及に貢献できる | FIT終了後の行く末が不透明 |
太陽光発電の営業トークを聞く際には、メリットばかりを過剰にアピールして、デメリットを隠していないか冷静に観察しましょう。
3.悪質な太陽光発電業者の手口と事例
太陽光発電の仕組みについて理解することで、あからさまな嘘は見破れるようになりますが、営業マンは言葉巧みにこちらの購買意欲を高めてきます。
そこで、注意する営業トークをいくつかご紹介しておきましょう。
(1)警戒すべき営業トーク1:必ず儲かります
太陽光発電は電力を固定価格で買い取ってもらえるため、安定した収入を得やすい投資ではあるものの、必ず儲かるとは断言できません。
もちろん、シミュレーションの段階ではプラス収支になるケースがほとんどですが、実際には運用中に太陽光パネルを盗難されたり、地震や台風により太陽光発電所が破損したりすることでマイナスとなる場合もあるのです。
これらのリスクを説明することなく、「必ず儲かる」や「100%損をしない」と力説する営業マンには注意しましょう。
(2)警戒すべき営業トーク2:こちらからまた連絡します
次に注意する営業トークは、連絡先を聞いた時に「こちらからまた連絡します」といわれるケースです。この場合、会社の実体が不明であり、電話がかけられない状態にある可能性が考えられます。
名刺に電話番号が記載されていても安心してはいけません。その番号にはつながらない可能性があります。話を進める前に、会社の所在地、法人登録、連絡先に問題がないかを確認しておくことが大切です。
(3)警戒すべき営業トーク3:今なら、今だけ
また、契約を急がせるために「今なら」「今だけ」を強調された場合も注意が必要です。即決での契約を狙っている可能性があります。
他にも「期間限定で」「モニター価格で」「特別にこちらの地域だけ」「即決してくれるなら」など、契約しないと勿体ないと思わせる表現が多い時も危険信号です。
信頼できる営業マンは、初めての挨拶から時間をかけて相手との信頼関係を築いていくものです。
4.太陽光発電業者の営業トークを上手に断る方法
信頼できる業者かどうかを問わず、営業には1つの共通点があります。それは、相手がはっきりと断るまでは何度も訪問や電話が繰り返される点です。
従って、曖昧な態度でいると何回でも訪問や電話のターゲットとなってしまいます。怪しい業者だと判断した時や、自分にはメリットがないと判断した時には、はっきりと断るようにして下さい。営業マンは断られることに慣れてますので、やんわりと断っても挨拶程度にしか受け取らないこともあります。
「関心がないので連絡しないで下さい」と、強気で対応するようにしましょう。
5.信用できる太陽光発電業者は営業トークの雰囲気でわかる?
営業は顧客と直接関わる部署であり、いわば会社の顔です。訪問や電話の営業を通して、業者の質が判断できる場合が多々あります。
営業の対応からその業者の信頼性や実績・経営方針を探ることが可能です。
(1)初対面の挨拶
まず第一の判断基準となるのが、初対面の挨拶です。これは何も営業に限ったことではありません。人として初対面の相手に対してどのような挨拶ができるのか、これは非常に重要なポイントです。
本人の名前、会社名、どのような用件なのか、最初の挨拶がきちんとできない営業を雇う会社は信用できません。挨拶と同時に、訪問営業であれば身だしなみも注意して観察するようにしましょう。
(2)営業のマナー
訪問や電話による営業は、相手にとっては不意に訪れる突然の出来事です。状況によっては、非常に迷惑となることもあります。
相手を配慮する営業のマナーがあるかどうか、これも1つの判断の基準となります。
「今、お時間大丈夫ですか」「突然で申し訳ございません」「もし、よろしければ」などと相手の状況や気持ちを配慮できる営業なら、社内教育が行き届いている会社だと判断できます。
(3)会社に関する質問をしてみる
果たして何人の営業マンが、本人が働く会社のことを詳しく説明できるでしょうか。きちんと返答できる人は意外と少ないものです。
営業マンにどんな会社なのか、社長はどんな人なのか、その業者に依頼するメリットは何なのか直接質問してみましょう。心が動かされるような返答ができる営業マンであれば、会社の経営理念がしっかりした信頼できる会社だと判断できるでしょう。
(4)比較検討することが大切
もし、営業をきっかけに太陽光発電に興味を持ち、導入を本格的に検討する際には、複数の業者を比較検討することが大切です。
どんなに好条件で商談が進んだとしても、比較するものがなければ本当にいい条件なのか判断ができません。営業トークをきっかけに太陽光発電に興味を持ったなら、いくつか別の企業の話も聞き込んだ方が良いでしょう。
6.太陽光発電は業者選びが最も重要!
太陽光発電はそれぞれの状況によって、発電効果が高くなるパネルや施工方法などが多種多様に存在します。どのメーカーがいいのか、何kW必要か、どの場所に設置すべきかなど、素人では正確な判断が難しいです。
いかに費用を抑え売電収入を増やしていくのかは、業者によるアドバイスが決め手となります。
しかし、自社の利益のみを追求する業者を選んでしまえば、本当に効果のある太陽光発電投資は実現しづらいでしょう。設備を導入する側の立場になって、最善の方法を提案してくれる業者を選ぶ必要があります。
また、太陽光発電は20年、あるいは30年以上と長期的な視野で検討していく設備投資です。その長い年月の中では、時に設備が故障したり、不具合が起きることも考えられます。もしかすると災害にあって思いがけない事態が起きるかもしれません。
導入してから後悔しないためにも、営業トークを盲信して太陽光発電を始めるのではなく、自身でも情報をリサーチして業者選びから慎重に進めましょう。
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