【2020年】FIT単価14円でも太陽光投資はやる価値アリ!利回り&選び方も解説

今野 彰久

著者 今野 彰久

スマートエネルギー事業部の部長です。
自身でも太陽光投資をしているため、投資する方の目線でのご紹介を得意としています。

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太陽光によって発電された電気は、FIT制度により電力会社に一定期間中同じ価格で買い取ってもらえることが国によって保証されています。


一方で、電力会社に買い取ってもらえるFIT価格は年々低下しており、2020年時点では13円/kWh(50kW以上は12円)になると予測されています。買取価格が低下しても、太陽光発電で利益や利回りは期待できるのでしょうか?


この記事を読んでいただくことで、現在の状況で太陽光投資を始めても問題ないかどうかが分かるため、ぜひご一読ください。

スマエネの「物件を探す」に掲載している物件情報では、運用にかかる具体的なコスト・収入をシミュレーションシートにまとめて、どれほど利益を得られるのか解説しています。

希望する価格・利回り・立地を入力するだけで、理想に近い物件をピックアップできるので、本記事とあわせてご参照ください。

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1.FIT単価14円でも太陽光発電は利益が出るの?

お金

FIT単価は2012年では40円/kWhでしたが、現在は14円/kWhですので、7年前の35%まで低下している状況です。しかし、FIT単価が低下しても利益や利回りは期待できます。

理由は以下の2点です。

利益が期待できる理由
コストの低下
発電効率の上昇

太陽光発電にかかる設備コストは2012年と比べて低下しており、初期費用や維持費用にかかる金額が少なくなりました。FIT価格が低下してもコストが安くなることで、利回りは維持されます。

加えて、発電した電気を売電用に変換するパワーコンディショナの定格出力よりも、パネルの設置容量が上回る「過積載」をする方が、効率良く発電できることも分かりました。

これにより、投資にかかるコストが下がっただけでなく、より効率的な発電が可能となったため、FIT単価が14円に下がっても利回りはあまり低下せずに利益を挙げられます。

2.FIT単価14円でも高利回りな物件は多数ある

パネル

太陽光発電での正確な利益や利回りは、実際に発電設備を運営してみなければ分かりません。しかし、想定される利益や利回りであれば、過去のデータなどを参考に簡単に算出できます。

まず、太陽光発電による収入は「発電量×FIT単価」で計算可能です。発電量は、国立研究開発法人の「NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)」が公開している各地域のパネル容量1kWごとの年間予想発電量にて確認できます。

それでは、実際にスマエネに掲載されている物件の想定売電収入と想定利回りを、確認していきましょう。

(1)スマエネ掲載物件①:太陽光発電所(FIT単価14円)の収入

最初にご紹介するのは、千葉県四街道市の物件です。

パネル容量は115.2kW、販売価格は設備代と土地代を含めて2,150万円です。当物件の土地は、賃料を支払うのではなく最初に一括で購入する必要があります。

初年度の想定発電量と、想定売電収入は以下のとおりです。

千葉県四街道市の物件の基本情報
初年度年間発電量 125,888 kW
FIT単価(税込) 15.4円
初年度売電収入 193万8,675円

初年度の想定年間発電量は、125,888 kWです。これに税込FIT単価の15.4円を掛けた、193万8,675円が初年度の想定売電収入となります。

ただし、初年度の売電収入がFIT制度の期間である20年間ずっと続くわけではありません。太陽光発電設備は、運用年数の経過とともに発電量が徐々に低下していくからです。

スマエネでは、経年劣化による発電量の低下を考慮した売電収入をシミュレーションし掲載していますので、下表をご確認ください。

表

表

※赤枠…各年の想定年間売電収入

初年度は193万8,675円あった売電収入が、20年目では1,762,559円まで低下していることが分かります。経年劣化を考慮した20年間の想定売電収入は、3,698万5,859円です。

表ご紹介した売電収入のデータは、各物件ページの右側中段にある「収支シミュレーション」をクリックすることで確認できます。

表

①スマエネ掲載物件:太陽光発電所(FIT単価14円)の利益

想定の売電収入を確認できたら、次は利益の額を確認しましょう。

太陽光発電設備の経営には、維持費用や保険料、税金などの様々な経費が発生します。売電収入が高くても、収入から必要経費を差し引いて利益がプラスになっていなければ損をしてしまうからです。

そこでスマエネのシミュレーションでは収入だけでなく、必要経費の合計額・内訳や、融資を利用した場合のローンの利息も考慮した「税引き前利益」も試算しています。税引き前利益とは、個人であれば所得税、法人であれば法人税が引かれる前の利益です。

表

表

※青枠…各年の想定税引き前利益

税引き前利益の項目を見ると、2年目から黒字に転じることが確認できます。これは土地代を最初に一括で支払っており、土地の賃料が発生しないためです。最終的な税引き前利益の合計額は710万5,179円となります。

図

(2)スマエネ掲載物件②:太陽光発電所(FIT単価14円)の収入

次にご紹介する物件は、三重県伊賀市の物件です。

パネル容量は106.6kWです。土地は売買でなく賃貸ですので、20年間の土地の賃料を含めた販売価格は1,937万4,432円となります。当物件の初年度の想定発電量および売電収入は、以下のとおりです。

千葉県四街道市の物件の基本情報
初年度年間発電量 117,839 kW
FIT単価(税込)※ 15.12円
初年度売電収入 193万8,675円

※消費税率は8%で計算しています。

初年度の想定年間発電量が117,839 kWで、FIT単価が税込15.12円ですので、初年度の想定売電収入は193万8,675円です。購入後に経年劣化による発電効率の低下を考慮した売電収入の見込みは、以下をご確認ください。

表

表

20年間の想定売電収入の合計は、3,399万1,591円です。

表

①スマエネ掲載物件:太陽光発電所(FIT単価14円)の利益

当物件においても、売電収入だけでなく税引き前利益を確認していきましょう。以下の表をご覧ください。

表

表

こちらの物件は土地が賃貸であるため、毎年の経費が高額になり黒字に転じるのは16年目からです。20年間の税引き前利益の合計額は、658万5,864円となります。

3.利回りを維持できる理由は「システムコストの低価格化」

FIT単価が低下しても利回りを維持できる理由は、システムコストの価格が低下したことが大きな要因であるといえます。システムコストとは、以下のような太陽光発電の設備にかかる費用のことです。

設備にかかる費用
太陽光パネル
パワーコンディショナ
架台など

設備のコストが安くなった背景には、テクノロジーの発達が考えられます。また、FIT制度によって太陽光発電の導入が進んで市場原理が働き、企業の価格競争が進んだことも大きな要因でしょう。

(1)メンテナンス会社の価格競争も実質利回りの維持に貢献

低価格が進んでいるのは、初期費用だけではありません。メンテナンス費用も低コスト化が進んでいることで、実質利回りの維持に繋がっています。

2017年の改正FIT法によってメンテナンスが義務化され、太陽光発電設備を定期的にメンテナンスしなければならなくなりました。その影響もありメンテナンス費用の価格競争が激化し、維持費用も低下傾向にあります。

設備メンテナンスには、以下のようなものがあります。

主な設備メンテナンス
発電設備の点検・保守
パネルの戦場
草刈り
設備や機器の交換

これらのメンテナンスは定期的に行わなければ、パネルの汚れや成長した雑草の影によって発電量が低下してしまいます。火災や漏電などのトラブルを引き起こし、設備自体が停止してしまう可能性もあります。

注意すべき点は、メンテナンス費用を安くしたいからといって値段だけで業者を選ばないことです。低価格の業者は、緊急時や休日の故障・トラブルに対応してもらえない場合があり、設備の復旧が遅れて売電収入が低下する恐れがあるためです。

(2)セルフメンテナンスによる利回りアップも可能

メンテナンスを業者に頼むのではなく、以下のメンテナンスを自分自身で行うことによって利回りを上げられます。

自身で行えるメンテナンス
パワーコンディショナの故障の有無
太陽光パネルが割れていないか確認
除草剤の散布

ただし、セルフメンテナンスを行っている方は、設備が自宅から近く定期的に行きやすい方が多いため、所有している発電設備が遠方の場合はあまりおすすめできません。

また、メンテナンスには専門知識も必要です。セルフメンテナンスを行うことで、故障やトラブルが長引いて売電収入が低下するなどのリスクもあります。

無理して全て自分自身で行うのではなく、自分自身でできるところと業者に依頼した方が良いところを入念に検討したうえで判断すると良いでしょう。

関連記事:太陽光発電のメンテナンスが義務に!費用の相場とメンテナンス時の注意点

4.同じ利回りならFIT単価の安い太陽光発電所がおすすめ

FIT単価が40円の設備と14円の設備があり、同じ利回りであるならば、価格が14円の発電所の方がおすすめです。なぜなら、利回りが同じということは FIT単価が安い発電所の方が、効率的に発電できているからです。

2019年のFIT単価は、2012年の35%まで低下しています。一方で資源エネルギー庁の資料によると、2016年のシステムコストは2012年の約70%までしか低下していません。下落率も年々鈍化しているため、2019年にシステムコストがFIT単価と同じように35%まで低下する確率は低いでしょう。

仮に、2019年のシステムコストが2012年の65%まで低下したとすると、利回りが同じである場合、2019年の設備の方が約2倍発電できていることになります。

FIT期間は20年で、満了すると売電価格は市場価格によって決まる可能性が高くなります。つまり、どの発電所も近しい条件で販売することになるため、発電量の多い設備を選んだ方が、将来的に有利な可能性が高いといえるでしょう。

(1)2019年における理想的な条件は「高利回り・FIT単価14円」

そこで、2019年において太陽光投資を始めるのであれば、FIT単価14円で高利回りの物件を探すのがおすすめです。高い利回りの物件であれば、FIT制度終了後も安定した太陽光投資を継続できる可能性が高いからです。

FIT単価が高い太陽光発電設備は、高利回りであってもコストが高く発電効率も良くないことがあるため、FIT制度が終了すると採算が取れなくなる可能性が高くなります。

FIT価格だけで判断するのではなく、時代の変化やテクノロジーの進化にも着目して、FIT単価が最も安い14円で高利回りの物件を探してみると良いでしょう。

5.スマエネでFIT単価14円の太陽光発電所を探す手順

高利回りの物件は競争率が高いため、細かな情報収集が不可欠です。スマエネでは、FIT単価14円の太陽光発電所を簡単に検索できます。

ここでは、スマエネでFIT単価が14円の太陽光発電所を探す手順についてご紹介しますので、確認してみてください。

(1)サイトの左上「物件を探す」をクリックする

手順

まずは、スマエネのサイト左上にある「物件を探す」をクリックしてください。

(2)「絞り込み条件」で売電価格を14円に設定する

手順

取り扱い物件一覧が表示されたら、サイトの左側の「絞り込み条件」より、売電価格の項目の14円にチェックをつけます。他に絞り込みたい条件がある場合は、このタイミングでチェックを付けましょう。

手順

その後「この条件で絞り込む」をクリックすると、売電価格が14円の物件を選択できます。

(3)検索結果の一覧が表示される

手順

検索ページの上段に「売電価格14円 の太陽光発電のおすすめ投資物件を探す」と表示されていれば、検索完了です。検索結果は住所ごとに並んでおり、案件をクリックすることで詳細なシミュレーションなどを確認できます。

6.FIT単価14円の太陽光発電でも投資効果は高い

FIT単価14円まで低下してしまいましたが、いまだ投資効果は高いといえるでしょう。投資を始めるために必要なコストも同時に低下しており、発電の効率は上昇しているため、FIT制度が始まったときよりも高い投資効果が期待できます。

さらに太陽光発電のメンテナンスにかかるコストも下がっているだけでなく、セルフメンテナンスを行うことで利回りを上げられます。一方で、価格の安い業者を選んだり無理してセルフメンテナンスを行ったりすると、発電所の復旧に時間がかかり発電量が低下するリスクもあるため注意が必要です。

FIT制度がいつまで存続するかも定かではありません。今から太陽光投資を始めれば、20年間はFIT価格が固定されるため、安定した投資を始められるでしょう。高利回りの物件は競争率が高いため、今回ご紹介したスマエネでの検索方法などを駆使して情報収集から始めてみてください。

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