太陽光発電投資に融資する金融機関は?選び方や申請のポイントも解説

コッキー

著者 コッキー

太陽光発電所6基・不動産2戸のほったらかし投資を実践。
本業+副業収益・年2400万。家族構成は、妻・長女・長男の4人世帯で子育て真っ最中の40代です。
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太陽光発電の物件は、1,500~2,000万円は必要となり、一般のサラリーマンにとって決して安いものではありません。


現金一括払いなんて到底不可能ですし、取り組むのすら躊躇するかもしれません。


しかし、太陽光発電投資は、一般のサラリーマンでも融資を受けることで取り組めるので、チャンスを逃すことなくレバレッジ効果で資産を増やすことができます。


本記事では、太陽光発電投資での融資先を探しているサラリーマン向けに、各融資先の特徴、融資先の選び方、融資審査をクリアするためのコツを解説します。


なお、まだ融資に頼ろうかどうか迷っている方に対しては、次のような記事もあります。よければ、あわせてご覧ください。

関連記事:太陽光発電の融資手段3つを徹底比較!利用時のポイントや必要書類

1.太陽光発電に融資する金融機関の特徴

太陽光発電投資で融資を受けるメリットは、お金が借りられるという事だけではありません。それは、融資をする側もリスクがあるため、お金を貸す際に、金融機関が物件の概要などを審査するからです。

これは実はとても重要であり第三者のスクリーニングが掛かるので、融資が下りない物件はある意味良くない物件とも言えるのです。

特に、販売会社が信販会社と提携するには、会社の信用調査に時間がかかるので、提携しているだけで販売会社のある程度の信用の確認にもなります。

結果として、自己資金でスピーディーに投資を行うよりも、融資を受ける事で、より慎重に取り組めることになります。

更には、ローンという負荷があることで、自分自身でも良く調べることになるため、事業内容の理解にもつながるでしょう。

融資を受ける選択肢としては、銀行・日本政策金融公庫・信販会社の3つがあります。

各金融機関ごとのメリットとデメリットをまとめてみます。

メリット デメリット
銀行

・属性により低金利に
・地銀や信金によっては融資に積極的

・審査が厳しい
・大手は金利が高め
・審査に時間がかかる

日本政策金融公庫

・金利が低い
・融資のハードルが低い
・団信保険に加入できる

・所定の書式が多い
・審査に時間がかかる
・土地とパネルの抵当権の登記が必要

信販会社

・審査がはやい
・いつでも繰り上げ返済可能
・付帯の保険がある
・登記がなく簡単

・金利が比較的高い
・販売会社によって提携がない

それぞれ、順に説明します。

銀行

メガバンクなどは太陽光発電投資へのローンには消極的で、融資の相談に乗ってくれたとしても金利が高めです。融資可能であっても法人に限っていたり、小口の客は相手にもしていないのが実情があります。
実際私の場合、住まいの近県にある金融機関全てにチャレンジしましたが、門前払いが多かったです。

一方、地銀や信用金庫は、その地域に住んでいる方への融資は受けやすく積極的な場合もあるようで、太陽光発電投資家さんとオフ会をした時に伺いました。それも、今や昔の話で、現在はかなり厳しいと思われます。

銀行の特徴としては、属性により融資の受けやすさが異なったり、対象商品に対する金融機関の融資の姿勢はまちまちで、金利は1~2%台といったところかと思います。

私がチャレンジしてきた感覚だと、現在の太陽光発電の投資環境における融資金額は、物件価格の7〜8割の融資額程度です。

これは、融資するにあたって金融機関独自の負荷をかけてシュミレーション査定されるためです。
つまり、2000万円の物件であれば、1,400〜1,600万円が限度となります。

融資の申し込みする場合は、銀行によりまちまちですが、2〜3期分の確定申告(貸借対照表)と預貯金額、金融資産、不動産などを確認されます。融資までに大体1ヶ月程度必要なので、早めの準備が必要になります。

電話相談だけで門前払いされることも多いので、銀行融資を狙っている方は、とにかくチャレンジ精神が重要です。

関連記事:【銀行融資チャレンジ】千葉・栃木で太陽光発電に融資可能な銀行を調査する

②日本政策金融公庫

政府系の金融機関である公庫は、国からの指示を受けて新型コロナウイルスの関係で様々な制度融資を行う事で、赤字額がリーマンショック時を上回り、純損益が1372億円の過去最大の赤字となりました。

それでも倒れないのが、「公庫」という組織の特徴です。

公庫融資の最大のメリットは、その時にある制度融資を有効活用することで、低金利(0%台)で融資を受ける事ができます。

審査には、事業計画や各種制度手続きが必要で、低金利融資を受けるためには、事業計画を作成する前に事前に国や地方自治体の認定を受ける必要があります。コンプライアンスに厳しく、会社における兼業許可の確認や手続きに時間を要し、準備から融資までに1〜6ヶ月程度の期間を要します。

担当者の熱意や相性などもありますが、担当者がいける雰囲気を醸し出していれば、経験上ほぼ融資を受けられると感じています。
融資後も確認書類の提出や職員の現場確認などがありますが、融資の準備に時間が取れる方は公庫融資が一番おすすめです。

また、融資枠が大きく、融資が受けやすいのも特徴です。
デメリットは、先にも述べたように審査に時間がかかるため、物件購入のスピード勝負に負けてしまう事にあります。

そこは、審査結果が出るまで待ってくれる事業者を探すか、融資が下りたあと、物件を変えて再審査を受けるしかありません。返済開始の猶予期間についても、相談により長くとれるので、初年度から黒字を出すことも可能です。

あとは、月々お金がかかりますが、団信保険に加入できるので生命保険がわりとなり、生命保険に加入していない人はありがたい制度かもしれません。

面倒なのは購入物件を担保にする場合、パネル1枚1枚のシリアルやパワコンのシリアルを登記するので、情報を伝える必要があることと、時間と司法書士手数料が必要となります。

融資金額については、担当者との相性もありますが、まだまだフルローンは行ける可能性がありますね。私の場合、14円案件を2021年5月に満額融資をいただきました。

申請する場合は、まず、その時の制度融資を研究し、その制度を活用するための手続きを進めることで、低金利で融資を受ける事が可能になります。

必要書類は、創業計画書、借入申込書、制度融資書類、借入状況確認書類、課税支払い証明、2期分の確定申告、預貯金、金融資産、不動産、不動産評価額がわかるもの、家族資産(有利にしたい場合)などが必要で、結構手間がかかります。

③信販ローン

信販ローンのメリットは多いですが、絶対的メリットは「スピード感」です。審査を申し込めば、早ければ12日で結果がでます。

太陽光発電販売会社の提携先で多いのが「ジャックス」「アプラス」「イオン」などでしょうか。
そういった信販ローン会社は、会社ごとに独自のサービスを行っていて、繰上げ返済が可能で手数料もかからなかったり、自然災害保険が付帯、団信に加入、購入した太陽光発電に抵当権がつかないといった各種メリットがあります。

スピード感ある融資可否の確認ができるので、物件購入の意思決定が早ければ物件購入のスピード勝負に負ける事なく、物件を購入する事ができます。

また、保証人や担保も特別不要ですが、保証人は付けた方が審査が通りやすくなるので、そこは考え方次第かと思います。
多くのメリットがあるのが、信販ローンの特徴になります。

デメリットとしては、そもそも提携がなかったり、利用できる信販会社が望んだ会社でない場合があるとともに、金利が2.5%(固定)と高めであることです。

変動金利であれば、融資期間20年で固定金利よりも0.3%程度安く融資を受けられますが、通貨価値が下がって、更にインフレ傾向のながれの中、変動金利は選択しにくいかと思います。

融資金額については、満額出る事が多いですが、本業の収入や借入状況によっては、満額の融資が難しいこともあります。

申請する場合は、 申し込み用紙に記入して、1〜2期分の確定申告を書けばいいので、細かい資料を準備する必要がないので楽ですね。

2.太陽光発電投資の融資を受ける金融機関の選び方

これまで、太陽光発電事業に取り組んできて、実際に融資を受けられる金融機関を考えると、紹介者のいない場合の銀行融資はほぼ不可能(難しい)と感じています。

私の場合、実際色々とチャレンジしてきましたが、残念ながら融資を受ける事ができませんでした。

関連記事:【銀行融資チャレンジ】千葉・栃木で太陽光発電に融資可能な銀行を調査する

一般のサラリーマンの方が取り組むなら、日本政策金融公庫か信販ローンの2択です。

では、どちらを選んだほうがいいのでしょうか。

そのポイントは、「スピードと手軽さ」です。

せっかく物件を選んでも、スピード勝負の太陽光発電の購入争いに敗れてしまっては、選ぶまでに使った労力が無駄になってしまいますし、お忙しい仕事の方は、仕事の合間に時間を使って資料作りや準備をするのは精神的にも体力的にも大変です。

信販ローンであれば、それほど時間が取れなくても物件を購入できるのでありがたい融資になります。

一方、日本政策金融公庫は、物件さえ抑えられて準備に時間が取れる方なら、チャレンジすべき金融機関です。
金利が低く抑えられるので、キャッシュフローが変わってきます。

「自分は信販ローンがよさそうだが、どの会社にすればいいのかわからない…」となったときは、次の点を参考に選んでみるのをおすすめします。

【信販会社を選ぶときのポイント】

  • 金利が安いか
  • 団信と自然災害補償のどちらが必要か
  • 満額融資が受けられるか

購入できるチャンスは限られてきています。信販会社毎のメリットを活かしてチャンスを逃さないようにしたいですね。

3.太陽光発電投資の融資審査をクリアするためには?

①確定申告の見栄えを良くしておく

②預貯金・金融資産を増やしておく

③住宅ローン以外の借入はできるだけしない

④(事業計画作成など)事業内容を明確に答えられるようにしておく

⑤キャッシュフローの計算をしておく

以上を準備しておけば、信販ローンも公庫も融資を受けられる可能性が上がります。

4.融資は善か悪か

ここまできて、「融資ってやっぱり・・・」と悩まれる方は多いかと思います。

しかし、よく考えて欲しいのが、融資が受けられるという状況自体、金融機関から返済能力があると、個人の信用にお墨付きをいただいたようなものです。

住宅ローンといった大きな金額を借りる際も悩まれる事かと思います。しかし、融資を受けてまで投資をしようとするという事は、計算上赤字の商品は購入しないはずですし、将来を見据えての投資なはずです。

太陽光発電投資は、固定価格買取制度により20年間全体で見れば、ほぼ負けない投資だという事が分かりますので、あとは、将来自分がどうなりたいかのビジョン・意思の強さ次第なのかなと思います。 

結局、太陽光発電投資のローンが善か悪かと聞かれれば、それは「善」です。
お金を生み出すローンは「資産」となり、住宅ローンのようなほぼ元本が取り戻せないローンは「負債」となるからです。

しかし、住宅ローンのようなほぼ元本が取り戻せないローンである場合、「負債」とはなりますが、人生を豊にする上では重要な要素となるので、そこはバランスをよく考える必要があります。

もちろん、都内のマンションのように価値が上がるものもあるので、一般論としてお考えくださいね。

ですが、そもそも投資対象となる物件が、1年先か2年先になるころには無くなります。2019年に全量売電の低圧FITの新規認定が終了したからです。

事実、残された物件数は減り、良質な物件が減り、高利回り物件が減り…と、投資環境は日ごとに悪くなってきています。 

太陽光発電の物件サイトの「スマエネ」に相談すれば、今ある良い物件紹介してくれます。

スマエネ:https://sma-ene.jp/ 

全量売電の低圧FIT制度が終わり、新たなFIP制度になかなか移行しないいま、まさに低圧FIT案件を手に入れるラストチャンスとなります。 

ぜひとも、このチャンス逃さないで欲しいと思います。

では。

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