2019.07.08 Jul
更新日時:2020.02.25 Tue
太陽光発電ファンドとは?仕組みや利回り、太陽光投資との違いを一挙解説
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太陽光発電投資には興味があっても、設備に多額の資金がかかることを思って、容易に手を出せない方も多いと思います。そうして、もっと少額から太陽光発電に投資ができないだろうかと考えているなら、太陽光発電ファンドは有力な選択肢の1つです。
太陽光発電ファンドとは、いったいどのような投資方法なのか。また、太陽光発電ファンドにはどんなメリットがあって、太陽光投資とどのように違うのか。
今回は、こういった切り口から太陽光発電ファンドの魅力に迫り、ファンドのメリットや太陽光投資との違いを解説します。
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目次
1.少額&手軽に投資できる「太陽光発電ファンド」
太陽光発電ファンドとは、太陽光発電投資を行う事業者が、一般の企業や個人を対象に運営資金を募集するファンドのことです。
不特定多数の者を対象に資金を募るため誰でも運用でき、少額から太陽光発電に投資ができる仕組みになっています。
みんなで資金を出し合って、太陽光発電のオーナーになるとイメージするとわかりやすいかもしれません。
出資者には、売電収入の一部が分配金として支払われます。多く出資するほど、受け取れる分配金も大きくなるという仕組みです。
支払いのタイミングはファンドにより異なり、毎月支払われるケースもあれば、年2回まとめて支払われる場合もあります。
(1)太陽光発電投資との違いは?
太陽光発電投資は、自分ひとりが発電所のオーナーとなり、売電収入を得る投資です。
設備費用や土地代、ランニングコストなどをすべて自分が負担する代わりに、売電収入もすべて自分ひとりがもらえることになります。
太陽光発電ファンドと太陽光投資の違いをまとめると、下記のようになります。
太陽光発電ファンド | 太陽光投資 | |
初期費用 | 1~10万円から | 規模によって異なるが、おおよそ700~2,000万円 |
ランニングコスト |
信託会社への「信託報酬」がかかることも。年2%前後が目安 |
設備のメンテナンス費用や、保険・管理費用など。年間50万~ |
利回り | 信託報酬を引いた実質利回りの目安は3~7%。分配金の回数はファンドにより異なる | ランニングコストを除いた実質利回りは8~11%程度 |
融資の利用 | 不可 | 可 |
関連記事:副業で太陽光投資ってどうなの?経験者4人にリアルな声を聞いてみた
大雑把に、
- 太陽光発電ファンドは少額から参加でき、手間も少ないが利益は小さい
- 太陽光投資は初期費用も手間もかかるが、利益は大きい
と考えておくとわかりやすいかもしれません。
(3)太陽光発電ファンドのメリット
太陽光発電ファンドのメリットには、以下のようなものがあります。
①少額から参加できる
太陽光発電ファンドは、最低1~10万円からはじめられます。
最低でも1000万円近い負担がかかる太陽光発電投資と比べて、ハードルが低いと言えるでしょう。
②投資期間が選べる
希望に合わせて投資機関を選べる点も、太陽光発電ファンドのメリットです。
ファンドには半年~1年未満、2年、3年、5年以上と、様々な運用期間が定められており、自分にあったものに出資ができます。
太陽光投資の場合、オーナーになると最低でも10年以上続けなければ、投資額を回収できません。
足回りの良さも、太陽光発電ファンドの魅力と言えるでしょう。
また、後述する上場インフラファンドであれば、株式のように市場で売買することも可能です。
③知識や手間が不要
発電所の運用やメンテナンスはすべて、信託会社が行ってくれます。投資家は出資さえすれば、あとは何もする必要がありません。
こうした手軽さも、太陽光ファンドの魅力です。
(4)太陽光発電ファンドのデメリット
もちろん、太陽光発電ファンドにはデメリットもあります。
①利回りが低い
分配金は、売電収入からメンテナンスコストや信託会社への報酬を差し引いた金額になります。そのため、自分だけで投資を行うよりも、一般的に利回りは低くなります。
②収益が天候に左右される
これは太陽光投資にもいえることですが、太陽光発電ファンドの収入源は売電収入のみです。売電収入は日照時間に大きく左右されるため、天候次第で分配金が上下します。
比較的ローリスクと言われる太陽光発電投資ですが、それでも想定通りの収入が得られないリスクは常にあります。
③詐欺のリスクがある
太陽光発電ファンドは、元本や分配金が保証されるわけではありません。運営状況によっては、元本が戻ってこないこともあります。
こうした投資案件は詐欺に悪用されやすく、トラブルとなるケースが多発しています。
必ず運営元が信頼できるかどうかをチェックし、電話勧誘や人づてに聞いた話に安易に乗らないようにしてください。
参考記事:太陽光発電の詐欺手口と対処法!安全な業者を選ぶ4つのコツも紹介
(5)こんな人におすすめ!
総じて、太陽光ファンドは以下のような人におススメの投資と言えます。
- 融資を利用せず、手持ちの現金で投資を行いたい人
- 大きなリターンは求めない代わりに、手間をかけず投資をしたい人
- 長期間ではなく、短期~中期での投資を行いたい人
一方で、まとまったお金を使って安定した利回りを得たいという人は、太陽光発電設備を設置しての投資がオススメです。
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3.太陽光発電ファンドの利回りは?3種のファンドを比較
太陽光発電ファンドは、大きく下記3つのタイプに分けられます。
- 市民ファンド
- 上場インフラファンド
- 未上場インフラファンド
原則として、リスクが高い(=安定した利益を得られるかわからない)ファンドほど、得られるリターン(=分配金)も大きくなります。
上記のカテゴリの場合、一般的に
2.上場インフラファンド>3.未上場ファンド≧1.市民ファンド
の順番で、利回りは高くなる傾向にあると言えるでしょう。
以下、順番にその特徴を紹介していきます。
(1)市民ファンド
市民ファンドとは、主に地域住民や企業を対象に出資を募るファンド。事業目的というより、地域住民が使う設備やサービスのために使われるケースが大半です。
太陽光発電設備も、災害時の備えや山間部への電力供給を目的に市民ファンドが立ち上げられる場合があります。
過去の太陽光関連ファンドと利回りには、下記のようなものがあります。
- 南信州おひさまファンド/NPO法人南信州おひさま進歩→2~3.3%
- 備前緑のエネルギーファンド/備前市→2.1~2.6%
- 北海道グリーンファンド/北海道市民電力発電所→6.05%
参考:経済産業省 再生エネルギーファンド(執筆時点での利回り)
このような市民ファンドの募集は、各自治体のウェブサイトから探すことができます。
地域住民でなくとも出資自体は可能ですが、出資枠は限られているため、参加するには早い段階で情報をつかむことが必要となります。
(1)上場インフラファンド
上場インフラファンドとは、2016年に登場した比較的新しいファンドで、道路・水道・通信・発電といったインフラ関連への設備投資を主とするファンドのこと。その多くは太陽光発電事業へ集中して投資を行っています。
「上場」と名がついている通り、ファンドは証券取引所に上場されており、株式と同じような形で売買が可能となっています。
代表的な銘柄と利回りは下記の通りです。
- エネクス・インフラ投資法人→6.11%
- カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人→6.10%
- 東京インフラ・エネルギーインフラ投資法人→6.49%
- 日本再生可能エネルギー投資法人→6.16%
参照:不動産投資情報ポータル(2020.2.25時点)
株式のように自由に売買ができる一方で、価格変動があるため元本割れするリスクがあります。そのため利回りは高めとなっています。
(3)未上場インフラファンド
上場ファンドと異なり、一企業が中心となって出資を募るタイプのファンドです。
太陽光事業者が募集するほか、クラウドファンディングサイトやソーシャルレンディングサイトなどに案件として取り上げられる場合もあります。
- エコの輪太陽光発電ファンド/株式会社エコの輪→5%
- 太陽光発電ファンド225号/運営会社:クラウドバンク→7.2%
- 太陽光ファンド/SBIソーシャルレンディング→7%
上場インフラファンドのように価格変動はない一方で、ファンド運営の失敗により元本が戻らないリスクなどが考えられます。
募集する企業の信頼性については、実績などを元に十分見極める必要があるでしょう。
4.太陽光発電ファンドの申込方法と注意点
太陽光発電ファンドを購入するためには、どのような手続きが必要となるのでしょうか。市民ファンド、上場インフラファンド、非上場インフラファンドの3種類について、それぞれ解説します。
(1)市民ファンド
市民ファンドの場合は、立ち上げているNPO団体や企業の募集要項を確認し、申込を行う形が一般的です。
先ほども書いたように、ファンドの応募開始については、自治体のウェブサイトに公開されている場合があります。
応募方法を確認し、直接連絡を取りましょう。
(2)上場インフラファンド
上場インフラファンドの場合は、証券会社の口座を開設する必要があります。
すでに証券会社の口座をお持ちであれば、証券会社のホームページやアプリから、インフラファンドの銘柄を選び、取引を行いましょう。
①おすすめの証券会社
有名な証券会社であれば大差はないものの、業界最大手のネット証券である以下の2つが無難です。
どちらのネット証券も、取扱商品数、取引画面の使い安さ、アプリの充実度が優れており、ユーザー数も業界内トップであるため安心して利用できます。不具合にもいち早く対応が施されるので、他に利用したい証券会社がなければ上記2つをおすすめします。
どちらも証券会社の公式サイトから無料で口座開設の申し込みができます。
②口座開設に必要な書類
証券会社によって多少の違いはありますが、以下のような書類が必要です。
- 本人確認書類(免許証・保険証など)
- 入出金に利用する銀行口座情報
- マイナンバー
- 住民票など
(2)未上場インフラファンド
未上場インフラファンドの場合は、それぞれのファンドの運営会社のページから応募する形が一般的です。
①未上場インフラファンドの掲載サイト例
これらのサイトで、未上場の太陽光発電ファンドを扱っている場合があります。
応募には期限がある場合がほとんどですので、現在も募集中の案件を探し、応募しましょう。
②口座開設に必要な書類
未上場インフラファンドの購入場所に登録する際は、以下のような書類を求められるケースが多いです。事前に準備しておくことで、手続きがスムーズになります。
- 本人確認書類(免許証・保険証など)
- 入出金に利用する銀行口座情報
- マイナンバー
5.まずは手軽に始めたい人は太陽光発電ファンドを
太陽光発電ファンドは、比較的少額、かつ低いハードルで始められます。
「投資をしてみたいけど、いきなり多額のお金を動かすのは怖い……」
そんな人はまず小口のファンド投資から始めてみるとよいでしょう。
一方で、融資枠などを活用し、多額の初期費用をかけられるのであれば、自ら太陽光発電のオーナーとなるのも選択肢のひとつ。
2020年以降の設置は今後規制が厳しくなるため、始めるのであれば今がラストチャンス。
不動産投資などと比べても安定した利回りが期待できます。
ぜひ検討してみてください。
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