太陽光発電投資は危険?失敗リスクを高める6つのデメリットの対処法

今野 彰久

著者 今野 彰久

スマートエネルギー事業部の部長です。
自身でも太陽光投資をしているため、投資する方の目線でのご紹介を得意としています。

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太陽光発電投資は、発電システムの導入から20年間、固定価格買取制度により一定価格での買い取りが保障されている投資です。


比較的低リスクな投資ではあるものの、自然災害や天候状況による発電量の低下、発電システムの故障リスクなど、いくつかのデメリットが存在するのも事実。


今回は、太陽光発電投資の失敗リスクを高める「6つのデメリット」を解説していきます。

スマエネの「物件を探す」に掲載している物件情報では、運用にかかる具体的なコスト・収入をシミュレーションシートにまとめて、どれほど利益を得られるのか解説しています。

希望する価格・利回り・立地を入力するだけで、理想に近い物件をピックアップできるので、本記事とあわせてご参照ください。

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デメリット

対策

①自然災害による発電力低下・停止リスク

災害に対応した損害保険に加入する

②想定より発電量が低くなるおそれ

「過積載」と呼ばれる方法で発電量を底上げする

③電力会社に買ってもらえなくなるリスク

収入減に対応した保険への加入

④太陽光に適した土地でなければ利益が出づらい

土地付き太陽光発電システム(野立て太陽光発電所)を検討する

⑤予想外の修繕費用が発生することがある

定期的なメンテナンスを行い、異常を早期に察知する

⑥悪徳業者とのトラブルのリスク

実績・口コミ・評判を事前にチェックしておく

デメリット1. 自然災害により発電力低下・停止が懸念される

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常に雨風にさらされる太陽光発電システムは、台風や落雷、積雪などの自然災害によって発電力の低下や停止に陥る可能性があり、売電収入の低下や思わぬ修繕コストの発生といったリスクがあります。

  • 台風時の暴風によりパネルが損壊するリスク
  • 落雷によりシステムの稼働が停止するリスク
  • 積雪により発電量が低下、およびパネルが倒壊するリスク

具体的には、自然災害によって上記のようなリスクが懸念されます。

(1)台風時の暴風によりパネルが損壊するリスク

一般的に、太陽光発電システムは台風にも耐えられるよう設計されています。

ですが、飛散した物体により太陽光パネルが傷ついたり、場合によってはパネル自体が飛ばされたりする可能性もあります。

(2)落雷によりシステムの稼働が停止するリスク

落雷には、直接雷が当たってしまう「直撃雷」と、近隣に落ちた雷が電線を伝うことで被害をもたらす「誘導雷」があります。

落雷によって太陽光発電システムが被る被害は、誘導雷によるものが大半。

雷が直接発電システムに落ちなかったとしても、近隣への落雷によって誘導電流がケーブルを伝わり、設備に異常を引き起こす懸念は大いにあります。

(3)積雪による発電量の低下・パネルの倒壊リスク

降雪量の多い地域では、太陽光パネルの表面に雪が積もり、発電量の低下を招くケースがあります。

また、雪が積もるほど太陽光パネルに大きな負担が加わるため、積雪を放置すればパネル部分が損壊する懸念もあります。

解決策:災害に対応した損害保険に加入する

自然災害によるトラブルを防ぐため、優先して行うべき対策は「定期的なメンテナンス」です。

これに加えて、自然災害による金銭的な損失に対処するため、損害保険に加入することを検討すべきでしょう。このほか、以下のような対応も選択肢として有力です。

  • SPD(Surge protective device)と呼ばれるサージ防護デバイスの設置
  • 発電量を確認できる「遠隔監視システム」の導入

メンテナンスと損害保険の加入を最優先としつつ、予算に応じた対策の検討を推奨します。

関連記事:太陽光発電のメンテナンスが義務に!費用の相場とメンテナンス時の注意点

デメリット2. 想定通りの発電量が得られないリスクがある

太陽光発電の発電量は天候によって大きく左右され、晴天時の発電力を100%とすれば、曇天時は50%、雨天時は10%にまで下がるといわれています。

常に安定した発電量の予想や確保ができるわけではない点は、デメリットの1つといえるでしょう。

解決策:パネル増設による「過積載」で発電量を底上げする

天候は操作できないため、根本的な問題の解決は困難です。選べる具体策としては、発電量の最大化を目的とした「過積載」が挙げられます。

これは、パワコンの容量を上回るように太陽光パネルを増設し、パワコンの能力を限界まで利用する施策です。

得られる効果のイメージは、以下の図をご参照ください。

図

ピークカットと呼ばれる、パワコンの容量を超えた部分の電力の切り捨てが発生するものの、その分を差し引いても総合的な発電量が増加するため、費用対効果の高い投資が可能となります。

このようにして可能な限り売電収入を伸ばすことが、発電量の不安定さに対する最も有力な手段だといえます。

なお、スマエネに掲載している各案件のシミュレーションは、すでに過積載を加味して価格・利回りを算出しています。

 

デメリット3. 出力抑制により売電量が減少する可能性がある

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出力抑制とは、電力の供給量が需要よりも多いと判断された際に、電力会社が各発電所の出力を抑制し、電力の需要・供給バランスをとる措置のことを指します。

出力抑制が行われれば発電量が制御されてしまいますから、当然ながら売電量は減ることになります。そのうえ、電力会社はこの出力制御による損失を補償してくれません。

解決策:出力抑制による収入減を補填する保険の検討

出力抑制は、基本的には大手電力会社が管轄する地域ごとに行われます。

そのため、いくつかの太陽光発電所を所有する投資家は、複数のエリアに分散して設置することでリスクを抑えているケースもみられます。

出力抑制の上限やルールは電力会社によって異なるため、各電力会社の動向を見ながら最新の情報を確認し、設置場所選びの参考にするとよいでしょう。出力抑制に関する詳しい解説は、以下の記事をご参照ください。

関連記事:太陽光発電の売電が止まる「出力抑制(出力制御)」とは?

また、様々な会社から「出力抑制保険」という商品もでています。この保険は、定められた免責時間を過ぎて発生した出力制御による損失を、一定金額補償するというものです。

例えば免責時間が100時間と設定されている保険に加入していて、その年に出力制御が120時間行われたという場合、 出力制御の時間から免責時間を引いた20時間分の損失が補償されます。

デメリット4. 理想的な太陽光用地の確保が難しい

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一般的に、太陽光パネルは空いている土地、または家屋の屋根へ設置することになりますが、その向きや地形、日照条件などが発電に適していないこともあります。

特に発電効率が良いのは、設置箇所が真南を向いていて近隣に高い建物がない土地ですが、用意した土地がこうした好環境下にあるとは限りません。

さらに、パネルを設置したのはいいものの、後になって反射光が原因となり近隣住民の方とトラブルが生じ、裁判にまで発展してしまったという事例も見られます。

関連記事:パネルの反射光が苦情に繋がる?太陽光投資における近隣トラブルとその対策

解決策:土地付き太陽光発電システム(野立て太陽光発電所)を検討する

太陽光発電の導入を考えているのであれば、設置予定地の日射量やパネル角度などをシミュレーションし、そのうえで希望通りの利益が得られるかどうか見極める意識が必須です。

反射光の有無や量も、シミュレーターソフトによって事前に計算できるので、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。確認後、設置しても問題がないかどうか、近隣住民の方へ配慮することも必要です。

とはいえ、これらの理想を全てクリアした土地は限定されており、自力で探すのはかなり難しいのが実情。これに関しては、「土地付き太陽光発電システム(野立て太陽光発電所)」の導入検討により、対応することをおすすめします。

土地付き太陽光発電システムは、太陽光発電所と土地がセットになって販売されており、すでにパッケージ化された投資商品であるため、土地探しのプロセスを省略できます。

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デメリット5. 予想外の修繕費用が発生するリスク

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発電システムの導入後にメンテナンスを怠ったため、パワコンや太陽光パネルが故障し、予想外の修繕費用が発生したという事例は多く見られます。 

さらに、太陽光パネルの不具合を放置すれば、その間の売電収入は減ったままになりますから、修理されない時期が続けば損失は拡大する一方。

パネル表面の汚れを放置したために、火災を引き起こす原因となる「ホットスポット」が生じ、大きな事故につながるリスクもあるのです。

関連記事:ホットスポットが太陽光施設に与える問題とは?どうすれば事故を阻止できるの?

解決策:定期的なメンテナンスにより異常をいち早く察知する

近年はメンテナンスが必須という考えが主流となっており、メンテナンスに費用をかけることは「長期的に安心・安全な運用を行うため」に必要な投資だといえます。

ある程度の経年劣化や思わぬ自然災害は避けられませんが、メンテナンスをきちんと行って故障や劣化の早期発見につとめ、経年劣化以外の性能低下は回避できるようにしていきましょう。

実際に「メンテナンスフリー」とうたって商品を勧めてくる業者もあるようですが、こうした業者には要注意。

  • どのようなメンテナンスの種類があるのか
  • メンテナンスの頻度はどのくらいか

上記のようなポイントを交えつつ、メンテナンスの必要性を解説してくれる業者が望ましいです。

デメリット6. 悪徳業者とトラブルに発展する可能性がある

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業者の中には、知識の少なさにつけ込み、太陽光発電システムを売りつけようとする悪徳業者も存在します。

このような業者を選んだことで、以下のようなトラブルの発生が見受けられます。

  • 発電システムに設計ミスがあった
  • ボルトが十分に固定されていなかった
  • ケーブルの配線ミスが発覚した
  • 太陽光発電システムに雨漏りが発生した
  • 当初のシミュレーションを大きく下回った

太陽光発電投資は10〜20年と長期的に運用していくわけですから、こうした被害を防ぐためにも、業者の選定は特に慎重に行わなければなりません。

解決策:実績・口コミ・評判を事前にチェックしておく

「初期費用が安いから」や「工期が短いから」といった理由だけで業者を選ぶのは危険です。業者の対応や実績、施工方法、口コミ・評判なども事前にチェックしたうえで、安心して任せられる業者を選びましょう。

また、多くのメーカーでは、太陽光発電所の諸設備に対して保証を用意しています。

会社によって、対象となる商品の範囲や保証期間、内容が異なるため、業者選びの際には、それらの項目をチェックすることが大切です。「この投資、大丈夫?」と思ったらぜひお問い合わせください。

 

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デメリットや対策を事前に理解して太陽光発電投資を始めよう

自然災害や出力抑制など、予測や回避が難しいデメリットもありますが、事前に対策ができるものもあります。

太陽光発電投資は、きちんとした知識さえあれば、長期的に安定した収益が期待できる魅力的な投資方法の1つです。

導入を検討している方は、今回ご紹介したデメリットと対策を把握したうえで、ぜひ太陽光発電投資を始めてみてはいかがでしょうか。

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