パート①に引き続き、早川さんに密着取材。スマエネ事業推進担当の中村さんに力を借りて、太陽光投資について学んできました!
今回は、太陽光投資の具体的な始め方を中心に、未経験者が気になるポイントをドンドン質問していきます。
1.太陽光投資スタートまでの3ステップ
ここまでのお話で、太陽光投資のイメージがザックリ掴めてきましたか?
はい!他の資産運用にはない、太陽光投資ならではの魅力が見えてきました。
前回の記事:太陽光投資は超かんたん!?何も知らないド素人でも投資家になれた話①
今日はギュッと説明して、早川さんに一通り覚えて帰ってもらいますからね!
太陽光投資の概要が分かったところで、つぎは諸々の契約をして実際に売電をスタートするまでの流れを説明しますね。
(1)サイトや電話にてお問い合わせ
まず、スマエネのように物件情報を載せているサイトから、気に入った案件を見つけて資料請求の問い合わせをします。サイトの掲載情報から読み取れない条件についても、問い合わせをすれば答えてもらえるはずです。
はい!あくまでお客さまに物件を吟味していただく段階なので、立地や周辺環境など諸々の条件を共有させてもらうだけです。
一通り確認して購入の意思を伝えていただいてから、初めて具体的な契約に進むので安心してください。似たような案件が複数あれば、何件か申し込んで比較するのもおすすめです。
大きな買い物になるので、僕もそうやって少しでも希望に近い案件を見つけたいです。
(2)太陽光投資に必要な手続き
設備設計に関する認識がお客さまと業者のあいだで一致したら、いよいよ契約を進めていきます。
もう契約に進めるんですね。太陽光投資をするには、色々申請が必要と聞いたことがあるんですが、これらは僕自身が申請するものではないのでしょうか?
スマエネに掲載している物件は、あとは契約をしていただくだけの物件ですので安心してください。国や電力会社にご自身で申請をしていただく必要はありませんよ。
意思を固めていただいたら、信販会社に融資の申請をします。大体数日で結果が帰ってくるので、融資が問題なければ契約に進む形です。契約はシステムと土地にかかわる契約があり、基本的には施工会社と契約を交わしてから工事がスタートします。
(3)土地の造成工事と発電設備の施工
工事がスタートしてから、僕が何か動かなければいけないことはありますか?
いえ、特にありません。工事の内容としては、まず土地は傾斜や段差があるので、土地を造成して発電施設を設置できる状態に整えます。それから、いよいよ太陽光パネルやパワコンなどの組み上げを進めていきます。
なるほど。僕はなんにもやることがなさそうですね(笑)
そうですね!(笑)
手間が少ないのも太陽光投資のメリットですから。
一連の設置工事が終わったら、電力会社の送配電網に接続して送電を開始できるようにします。これが「連系」と呼ばれるもので、連系は終わればようやく売電を開始できます。
2.ぶっちゃけどういう物件を買ったらいいの?
何となく一連の流れはイメージできました!ただ、ぶっちゃけどういう物件を買ったら良いんでしょうか?
大事なポイントは5つあります。順番に説明していきますね。
(1)ポイント1:利回りは高い方が良いの?
まず利回りは、結論からいえば高いほど良いです。利益が出なければ投資先として魅力がないですので、利回りは高いほど好ましいですね。
ただ、
利回りを見るときは「実質利回り」に注目してください。実質利回りは、経費や利息等のランニングコストを加味した数字です。
スマエネの物件情報ページであれば、赤枠内にあるのが実質利回りですね。
この物件であれば、表面利回り11.60%から経費や利息等を引いて、実際の利回りが8.90%になるということです。
なるほど、実質利回りに注目すれば良いんですね。メモしておきます。
(2)ポイント2:FIT単価は高い方が良いの?
ところで、先ほど見せていただいた物件はFIT単価21円ですけど、これは価格が高い物件ほど良いんでしょうか?
早川さん、鋭い!2つ目のポイントはFIT単価です。
ただ、実質利回りが同じなのであれば、FIT単価は安いほど良いです。
たとえば、このような条件の物件Aと物件Bがあることをイメージしてください。
- 物件A:FIT単価が36円(実質利回り8.90%)
- 物件B:FIT単価が21円(実質利回り8.90%)
この2つの物件、FIT単価は物件Aの方が高いけれど、どちらも実質利回りは同じですよね?これは「物件Bの発電量>物件Aの発電量」になっているから、FIT単価が異なるのに利回りが同じなんです。
2つは制度期間中こそ同じ実質利回りですけど、FITが終わったあとは発電量で勝る物件Bの方が多くの売電収入を得られますよね?
本当だ!20年目以降を考えたら、物件Bの方が好条件ですね。FIT単価が高ければ良いというわけでもないんですね。
そうなんです。なので「FIT単価が高いときに始めた方がよかったのかな〜」なんて声を聞きますけど、実は逆で今のほうが20年後のことを考えたら条件が良いんです。
(3)ポイント3:エリアはどこが良いの?自宅に近い物件?遠くても高利回りな物件?
3つ目はエリアです。エリアに関しては、自力でメンテナンスをしたいとか、遠いと不安だとか特別な理由がなければ自宅から遠くても高利回りな物件をおすすめします。
えっと、メンテナンスは自力でやった方が良いんでしょうか?
手間がかかるので、基本的には専門家に任せるのが良いと思います。依頼費用をカットするために管理しやすい近くの物件を狙って、利回りを妥協することになったら本末転倒ですから。
(4)ポイント4:物件価格はいくらの投資案件が良いの?
つぎに、物件価格なんですけれど、目安としては2,000万円が低圧物件の相場だと思ってください。他での借り入れ状況などももちろん関係しますが、年収400万円以上のサラリーマンの方であれば、ほぼ問題なく1基目のローンは通るので安心してください。
(5)ポイント5:土地は賃貸がいいの?売買がいいの?
先ほど、早川さんは「20年後も続けたいから売買が良さそう」と仰っていましたよね。私も個人的には、賃貸より売買が良いと考えています。長期投資により利益を得続けられることはもちろん、再エネ普及にも貢献できるので20年以上は運用を続けたいですね。
でも、賃貸には賃貸の良さがあります。賃貸であれば土地の賃貸料を20年のあいだ分割で払える場合もあるので、毎月のキャッシュフローは良くなるんですよ。
一括でドンッと払うより、分割してもらったほうが手持ちのお金が一気に減らなくてすみますよね。
なるほど、どちらにも良さがあるんですね!解説ありがとうございます。
3.太陽光投資のエリア選びで重視すべきポイント
とりあえず、土地を購入して高利回り物件を運用したいといった方向は見えてきました。この際、場所選びで重視すべきポイントはあるんでしょうか?
はい、あります!20年以上も同じ場所で運用するので、場所選びが原因でたびたび問題が起きるようでは困りますよね。基本的なところでいうと、注意するポイントは4つあります。
(1)災害のリスクが少ないエリアを探す
リスクの説明の際にお伝えしたように、太陽光投資で続けるうえで災害は脅威です。ですから、
ハザードマップで物件の建設地を検索して、その場所の被災リスクを探ることが大切です。
国土交通省のハザードマップを使えばこの通り!いま表示されているのは、太陽光投資家の天敵である土砂災害の被害想定エリアです。
つまり、真っ赤な場所で太陽光発電を始めたら、台風とか大雨のとき土砂災害に巻き込まれる可能性が高いと。
そういうことです!あとはGoogleの地図サービスを使って、周辺に影を作る建物とか山とかがなさそうか調べましょう。
(2)建設後に近隣住民とトラブルにならない配慮する
周辺環境を調査するときには、近隣住民がいるかどうかも確認すべきポイントですね。ただし、基本的には施工会社が周辺住民から理解を得て土地を入手するので、買い主がそこまで気にすべきポイントではないです。
そうですね!あと、建設を予定している場所の隣に家があれば、影ができたり反射光が気になったりする可能性も考えられるので、そういった部分は苦情に繋がらないように注意が必要ですね。
確かに、テレビニュースでも太陽光関係のトラブルが報道されることがありますよね。
そうなんです。「勝手に建てられた」っていう嫌悪感を薄めるために、地主さんと一緒に近隣住民に挨拶をして回る方もいます。基本的には同意の得られた土地に建つものではあるのですが、近隣トラブルは人対人の問題ですから、こういった心がけも大切ですね。
(3)コストカットを追求するなら自宅の近くが理想
先ほど「自力でメンテナンスをした方が良いか」とご質問いただきましたよね。私たちは、基本的にメンテナンスは外注を推奨しているのですが、除草作業などをご自身でされる方は、自宅から車ですぐ駆けつけられる場所を好まれます。
高利回り物件が自宅のすぐ近くにあれば、僕も一度はメンテナンスに挑戦してみたいです。
私は虫が無理なので、絶対に自分でメンテはしたくないです(笑)
ただ、業者に依頼するメンテナンス費用をカットして、少しでも利回りを高められるように工夫している方も決して少なくはありません。
過去にスマエネのインタビューに答えてくださった高橋さんも、実際にセルフメンテナンスで経費削減をされていますよ。
関連記事:【高橋 建さんインタビュー】投資額3,700万円で売電収入約460万円/年
重要ポイント |
確認方法 |
被災リスク |
ハザードマップから想定される被災範囲を確認 |
近隣住民 |
隣家に対する反射光・影の影響がないか現場に赴いて確認 |
自宅からの距離 |
実際の移動手段を利用して、時間・距離が想定範囲なのか確認 |
4.まとめ
ここまでご説明したように、物件探しにまつわるポイントさえ押さえれば、優良な投資案件を見つけることは難しくありません。
つぎは、一番気になるコストについての話。融資の利用方法や収支計算について解説していきます。
次回の記事:太陽光投資は超かんたん!?何も知らないド素人でも投資家になれた話③
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