太陽光投資に利用できる融資元の種類・特徴

太陽光投資に利用できる融資元は、大きく「日本政策金融公庫・銀行・信販会社」の3つに分けられます。選ぶ金融機関に正解や不正解はありませんが、投資家としてはより金利が低い融資元を見つけたいところ。

各金融機関における金利のイメージは、以下のような認識が一般的です。

それでは、より詳しく順番に解説していきます。

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、中小事業者を資金面で支える目的を掲げた政策金融機関です。

事業計画を記載した「創業計画書」の提出こそ必要ですが、低金利で融資を受けられることが特徴。これを魅力に感じて、ひとまず日本政策金融公庫で融資を取り付けられないか考える投資家も多くいます。

ただし、審査時は「事業のクオリティ・事業者の素養」をシビアに判断され、わずかでも返済能力に懸念があれば高確率で落とされます。決して容易に融資が通る金融機関ではないですが、全国どこでも利用できるという強みもあるため、最初に検討する融資元としておすすめです。

・金利の目安：1～2％台
・審査の厳しさ：基本的に厳しいが、事業の計画性が優れていれば前向き

銀行

融資と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは「銀行」です。

銀行は大きく以下の2つに分けられます。 ・メガバンク：審査が厳しいが、全国展開しており使い勝手・金利面は好条件 ・地方銀行：審査は易しいが、本店・支店の営業エリア外の投資案件には消極的

みずほ銀行や三井住友銀行など、都市部を中心に展開するメガバンクは、審査が厳しいことで知られています。審査さえ通れば低金利な融資を期待できますが、高所得者でなければ難しいケースがほとんどです。

一方、地方銀行は営業エリア内の投資案件に限って、前向きに融資を検討してくれます。一般的な属性の持ち主であれば、メガバンクよりも地方銀行の方が適しています。

・金利の目安：2％台
・審査の厳しさ：担保・実績がなければ、太陽光投資への融資は厳しい

信販会社

太陽光施設の販売業者が信販会社と提携している場合、信販会社の「ソーラーローン」を利用して融資を受けられます。

審査が緩く比較的に容易に借入を行えますが、信販会社によっては借入金利が高いため、利益率を追求する場合には不向きなケースがあります。

審査は早く手軽に利用できるため、太陽光投資の融資元としては一般的。ただし、金利差による利息総額は大きな影響を及ぼすため、決して安易に決めることなく「日本政策金融公庫」など低金利な金融機関と併せて検討することをおすすめします。

・金利の目安：2～3％台
・審査の厳しさ：比較的緩いものの、信販会社により条件に差があるため要検討

妥協せずに好条件な金融機関を見つける

投資対象の太陽光施設が属する地域、必要になる投資額によって融資条件は異なるため、一概にどの金融機関が最適なのか断定することは難しいです。しかし、審査の緩さを誘い文句に釣られていけば、割高な金利で融資が進むことは事実。

よりよい条件で借りることを妥協せず、一見ハードルが高いと感じる「日本政策金融公庫」で融資を取り付けられるよう働きかけることをおすすめします。

つぎは、より具体的な「融資の流れ」について確認していきましょう。