太陽光発電投資の基礎を知る
2019.02.24 Feb
売却を検討するタイミング
ここでは、所有している太陽光発電の物件を売却するタイミングについて解説します。
太陽光発電設備が作った電力は20年間、固定された単価で電力会社が買い取ってくれます。そのため、銀行などの金融機関から満額の融資を受けた場合、ほとんどの個人投資家は返済期間を15年で設定することが多いようです。
もし、返済期間中に売却をした場合、当然ながらその売上は融資の残債の返済に充てられることになり、余った分が利益となります。
しかし買主側は電力の買い取り期間が制限されている中で、少しでも高利で運用したいため、高額で売却できないことが多く大きなメリットは期待できません。
マンションなどの賃貸物件を売却する場合と比べ、収益を得る手段や土地の要件が異なるので、売却のタイミングについて勝手が変わってきます。
メリットがある売却のタイミング
それでは、太陽光発電の物件を売却する上で、いちばんメリットがあるタイミングはいつなのでしょうか。
これからの国や電力会社の動向によって見方は変わってきますが、多くは以下の2つのタイミングが最適だと言われています
① 融資の返済が完了した直後
② 電力会社による20年間の買い取り期間が終了した直後
融資の返済が完了した直後
融資の返済が完了した直後に売却すれば、それまでの期間に売電で得た利益に加え、土地や発電設備の売り上げがオーナーの収入になります。
仮に15年の返済計画で完済した場合、電力会社による買い取り期間は残り5年と短いですが、それでも購入を希望する法人は相当数あると予想されています。
買い取り期間の終了直後
20年の買い取り期間が終了した直後も売却のタイミングとして適しています。
買い取り期間の終了後であっても、買い取り単価は下がりますが、電力会社との再契約や新電力会社 ※注)による買い取りが見込まれるため、購入希望の法人は相当数あると予想されています。
この場合、20年間の運用で得た収益はもちろん、土地や発電設備の売り上げがオーナーの収入となります。
いずれにせよ、太陽光発電物件の売却は融資の返済が完了した後がベストタイミングと言えるでしょう。
※注)新電力会社とは、現在、国内で営業する主要10社の電力会社以外で電力の小売りを行う電力会社。「東京ガス」や「Looopでんき」「ENEOSでんき」などがある。
物件売却のメリット
太陽光発電の投資において物件を売却することで得られるメリットは収入だけではありません。
基本的に電力会社による20年間の買い取り期間が終われば、物件の所有者はその後の発電設備をどう運用していくかを選択しなければなりません。
数円程度の低い単価で電力会社へ売電することもできますが、個人の投資案件としては少々不向きです。
かと言って、設備を解体し撤去するとなれば、撤去や運搬の費用が必要になってきます。
また、土地が売却できなければ固定資産税を払い続けることになり、空き地として管理もしなければなりません。
せっかく得た利益をこのようなことで吐き出してしまっては本末転倒です。
ベストのタイミングで物件が売却できれば、高い利回りの収益や物件の売却益だけでなく、その後のリスクもしっかり回避できます。
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著者 今野 彰久
スマートエネルギー事業部の部長です。
自身でも太陽光投資をしているため、投資する方の目線でのご紹介を得意としています。
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